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アデノウイルス (咽頭結膜炎=プール熱)

プール熱とは?

咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスによる感染症で、夏に多くプールの水を媒介として感染しやすいため、プール熱とも呼ばれます。ウイルスは感染力が非常に強く、口、鼻、喉、目の結膜から体内に入り感染します。一般的には幼児から学童に多く感染します。

プール熱の症状

  • 40℃近い高熱が約5日間続く
  • のどの痛み
  • 目の充血、めやに

感染すると、38℃から40℃の高熱が約5日間続きことがあります。また、のどの痛みや腫れが生じます。結膜炎を伴う場合は目やにが出たり、目が真っ赤に充血しますが、目に障害を残すことは通常ありません。

プール熱の原因

アデノウイルスが飛沫・接触感染するのが原因です。感染力はかなり強く、家庭生活を共にする兄弟姉妹間でうつることも多いので注意が必要です。

プール熱の検査

のどを綿棒で擦ってアデノウイルスの検査を行います。15分程度で結果が出ます。

プール熱の治療

  • 対症療法

アデノウイルスに対する抗ウイルス薬はありませんので各症状を和らげる治療(対症療法)を行います。高熱や咽頭痛で食事や水分がとりにくくなり脱水症状になりやすいことから、水分補給や柔らかく刺激の少ない食事が必要になります。

登校・登園

学校保健法施行規則では「主要な症状(発熱、結膜の充血、咽頭痛)がなくなってから2日間経過する」までは原則として出席停止となっています。

注意すること

予防策は、丁寧な手洗いやプールから上がったときは洗眼をしないこと(逆効果であるため)、家族間でタオル等は共有しないことが推奨されています。