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花粉症だけじゃない? 鼻づまりの意外な4つの原因を耳鼻科医が解説

「毎年この時期は花粉症だから、鼻づまりは仕方ない」——そう思って、鼻のつまりを我慢していませんか。

たしかに鼻づまりの多くは、花粉症などのアレルギーによるものです。ただ、なかには花粉症とは別の原因が隠れていて、放っておかないほうがよい鼻づまりもあります。

今回は当院の院長・Drはなまるが、「花粉症だけではない鼻づまりの原因」を4つに分けて解説します。気になる症状がある方は、一度耳鼻科でご相談ください。

花粉症だけじゃない、鼻づまりの4つの原因

CASE 01
鼻中隔弯曲症
鼻の仕切りが曲がり、片側が詰まりやすい(頻度は高め)
CASE 02
薬剤性鼻炎
市販の点鼻薬の使いすぎで、かえって詰まってしまう
CASE 03
好酸球性副鼻腔炎
難病指定。鼻茸ができ、両側が詰まり、においも落ちる
CASE 04
腫瘍・できもの
まれだが要注意。片側の鼻づまり+鼻血のサインに注意

原因①:鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

鼻の穴を左右に分けている「鼻中隔」という仕切りが、左右どちらかに曲がって、片側の通り道が狭くなっている状態です。程度の差はありますが、多くの方に見られる、頻度の高いものです。

特徴は、左右どちらか片側だけが、数か月〜数年と長く詰まりやすいこと。花粉症のような体質の問題ではなく、鼻の「構造」の問題です。鼻の中をカメラで見たり、必要に応じてCTで調べたりして評価します。

放置して急に悪くなるものではありません。通りが悪くて困る場合は、まず鼻炎のお薬で様子をみたり、構造そのものを整える手術を検討したりします。

原因②:薬剤性鼻炎(やくざいせいびえん)

市販の点鼻薬(血管を収縮させるタイプ)を使いすぎることで、かえって鼻が詰まりやすくなってしまう状態です。使うと一時的にスッと通るため手放せなくなり、使うほど詰まるという悪循環に陥りがちです。

意外と多く、知らずに続けている方も少なくありません。放っておくと、だんだん詰まりが強くなることがあります。治療では、原因となっている点鼻薬をいったんやめ、飲み薬や、長く使ってもよいタイプの点鼻薬に切り替えるなどの方法をとります。

原因③:好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)

国の「難病」に指定されている副鼻腔炎です。鼻の中に鼻茸(はなたけ)というポリープが両側にでき、鼻づまりに加えて、においを感じにくくなるのが特徴です。進行すると、においがほとんど分からなくなることもあります。

両方の鼻が詰まりやすいこと、ぜんそくを合併している方に多いこと、再発しやすいことも知られています。治療は手術が中心で、ステロイドのお薬を使うこともあります。近年は「生物学的製剤」という新しいタイプのお薬も選択肢に加わっています。治り方や効果には個人差があり、長く付き合っていく病気でもあります。

原因④:腫瘍・鼻の中のできもの

頻度としてはまれですが、見逃した場合のリスクがもっとも大きいのがこのタイプです。良性のものも、悪性のものもあります。

気をつけたいサインは、片側だけの鼻づまりに、鼻血が続くこと。ドバッと出る大量の出血というより、にじむような出血が続く場合も含みます。悪性のものは徐々に大きくなっていくため、経過にも注意が必要です。片側だけ詰まる・鼻血が続く、という場合は早めに受診してください。

こんな鼻づまりは、早めに耳鼻科へ

早めに受診を考えたい鼻づまりのサイン
1か月以上、鼻づまりが続いている
鼻血が続いている(にじむ程度でも)
市販の点鼻薬が手放せない
においをほとんど感じないほど詰まっている

また、花粉症などによる「一般的な鼻づまり」も、軽く考えて放置するのはおすすめしません。鼻づまりは睡眠の質を下げ、日中の集中力の低下や、いびきにつながることもあります。つらい鼻づまりが続くときは、我慢せずご相談ください。

医師からのまとめ

鼻づまりと一口にいっても、その原因はさまざまです。多くは花粉症などのアレルギーですが、なかには鼻の構造の問題や、お薬の使いすぎ、難病、まれに腫瘍が隠れていることもあります。

大切なのは「花粉症だから仕方ない」と決めつけず、気になる症状があるときは一度きちんと調べてみることです。鼻の中はカメラで確認できますので、心配な方はお気軽にご相談ください。

※本記事は当院の動画をもとに、一般的な情報をまとめたものです。症状の原因や適切な治療は一人ひとり異なり、診断・治療は医師の診察のうえで行われます。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。