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耳鼻科医が教える! 知らないと損する鼻つまりの裏ワザ解消法!

こんにちは、名古屋はなまる耳鼻科クリニックの院長佐藤(Dr.はなまる)です。皆さん、鼻が詰まって困っていることはありませんか?特に夜になると鼻が詰まって、なかなか眠れないという方や、仕事中に集中できないという方も多いのではないでしょうか。

鼻が詰まると呼吸がしづらくなり、体全体に酸素が十分に行き渡らなくなります。その結果、疲労感が増したり、注意力が散漫になったりと、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。とはいえ、わざわざ病院に行くほどでもないと感じている方も少なくありません。そこで今回は、自宅で簡単にできる鼻つまり解消法をご紹介します。この方法を知っておくだけで、日々の生活が格段に楽になるかもしれませんよ。

入浴の工夫で鼻通りが超解消!

まず最初に紹介するのは、入浴の工夫で鼻詰まりを解消する方法です。もしあなたがこれからお風呂に入るのであれば、ぜひ試してみてください。鼻詰まりの原因の一つは、鼻の血流が悪化していることにあります。入浴によって体全体の血流が良くなれば、鼻の血流も改善し、詰まっていた鼻が通りやすくなります。

やり方はとても簡単です。まず、浴槽に40~42℃の湯を張り、15分程度しっかり浸かることです。5分も経つと、鼻の血流が改善し、鼻がムズムズし始めます。これが鼻詰まり解消のサインです。また、お湯につけたタオルを鼻に当てて温めることで、鼻の粘膜が潤い、さらに鼻通りが良くなります。この時、蒸気を鼻から吸い込み、口から吐く「鼻スチーム法」も併用すると効果的です。鼻が潤うことで、詰まりが解消され、呼吸が楽になります。

「脇ペットボトル法」で速攻解消!

次に紹介するのは、即効性のある「脇ペットボトル法」です。用意するのは500mlのペットボトルだけ。この方法は、鼻詰まりをすぐに解消したい時にとても役立ちます。

やり方はシンプルです。詰まっている方の鼻の脇にペットボトルを挟み、体側に力を入れて20~30秒キープします。すると、反対側の鼻が徐々に通り始めます。この方法は、脇の下を刺激することで、鼻に繋がる交感神経を活性化させ、鼻の血管が収縮し、鼻詰まりが解消されるという原理に基づいています。

ただし、この方法は効果が一時的である点に注意が必要です。そこで、より効果を持続させたい場合は、入浴後や鼻スチーム法を行った後にこの方法を試してみてください。このタイミングで鼻詰まりが軽減されている状態にしておくことで、鼻に薬を使用する際にその効果を最大限に引き出せるでしょう。

後鼻漏は鼻うがいでスッキリ!

鼻詰まりに加えて、**後鼻漏(鼻水が喉の奥に流れ込む)**でお困りの方には、鼻うがいがおすすめです。鼻うがいは、鼻の中を直接洗浄することで、溜まった鼻水や膿、アレルゲンを取り除き、鼻通りを良くする効果があります。特に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎での鼻詰まりには、非常に有効です。

具体的なやり方としては、鼻うがい器と生理食塩水を用意します。水道水ではなく、必ず生理食塩水を使うことがポイントです。鼻うがい器を片方の鼻に当て、顎を引き「アー」と声を出しながら洗います。洗った水は反対の鼻や口から出しましょう。1日2~3回、朝と夜に行うのがおすすめです。これを続けることで、鼻詰まりや後鼻漏が軽減され、睡眠も快適になるはずです。

寝る前は「電子レンジで即席解消!」

夜、鼻詰まりで眠りにくい時には、「電子レンジで即席解消法」が役に立ちます。これは、入浴中に行った蒸しタオル鼻スチーム法を、電子レンジを使って簡単に再現する方法です。

やり方は、まずタオルを水で濡らし、軽く絞ってからラップで包みます。これを電子レンジで1分間温め、ラップを外してから鼻に当てます。蒸気を吸い込みながら呼吸を繰り返すことで、鼻通りが良くなります。さらに、湯気にハッカ油を数滴垂らすことで、鼻の粘膜がより一層刺激され、詰まりが解消されやすくなります。この方法は、リラックス効果もあり、寝る前のひとときに最適です。

寝づらい時はクッションを背中に!

最後に紹介するのは、寝づらい時に背中にクッションを置く方法です。寝る際に鼻が詰まるのは、副交感神経が働き、体がリラックスしている証拠ですが、その結果鼻の粘膜が腫れてしまうことがあります。これを防ぐために、上体を少し起こすことで鼻の通りが良くなります。

クッションやバスタオルを背中に置いて、20°程度体を起こして寝ることで、鼻の血管が拡張せず、詰まりにくくなります。この簡単な方法で、夜もぐっすり眠れるようになるでしょう。

まとめ

今回は、自宅で簡単にできる鼻つまりの解消法をいくつか紹介しました。どれも日常生活に取り入れやすく、鼻詰まりに悩んでいる方にはすぐに試せる方法です。もちろん、これらを全て行う必要はありませんが、症状に応じて使い分けることで、鼻通りが良くなり、生活が快適になるはずです。

もし、鼻詰まりが慢性的に続く場合や、他の症状が伴う場合は、一度耳鼻科に相談してみることをおすすめします。鼻詰まりは放置せず、早めに対処することが重要です。