予約 診療時間

⭕️⭕️な人はリスク70倍!? 咽頭ガンの要注意な症状とは?

こんにちは、名古屋はなまる耳鼻科クリニックの院長の佐藤(Dr.はなまる)です。今回は「咽頭ガン・喉頭ガン」について取り上げます。咽頭ガンや喉頭ガンは、発見が遅れると生活に大きな支障をきたす危険な病気です。声を失ったり、食事ができなくなる可能性があり、さらに進行が早いため、早期発見が非常に重要です。しかし、このガンには有効な検診方法がまだ確立されておらず、症状が進んでから気づくケースも少なくありません。

特に、ある習慣を持つ人は咽頭ガンのリスクが70倍にもなるという研究結果があり、これは見逃せない事実です。今回は、咽頭ガンをできるだけ早期に発見するための要注意な症状5選を解説し、そのリスクを減らすための予防法も紹介します。

咽頭と喉頭の役割とは?

まず、咽頭と喉頭の役割について簡単に説明します。咽頭は、食道と気管の交差点に位置しており、食べ物や空気を正しい方向に導く仕分けの役割を持っています。喉頭はさらに、声を出すための重要な器官である声帯を含んでおり、声の発生を司っています。

このため、咽頭や喉頭にガンができると、呼吸や食事の機能が阻害され、また声がかれるといった症状が現れることがよくあります。特にガンが進行すると、これらの機能が失われ、日常生活に大きな影響を及ぼします。

咽頭ガンの早期発見は難しい?

咽頭ガンは早期発見が難しいガンの一つです。なぜなら、現在咽頭ガンを早期に発見するための効果的な検診方法が確立されていないためです。また、初期段階では症状がほとんど現れないことも多く、気づいた時にはすでに進行しているケースが少なくありません。

しかし、咽頭ガンは比較的頻度が低いガンです。特に女性の発症率は低い傾向にありますが、喫煙や飲酒を日常的に行っている男性にはリスクが高まります。実際、咽頭ガンの患者の多くは、喫煙や飲酒の習慣を持つ人たちです。

見逃してはいけない咽頭ガンの要注意症状5選

咽頭ガンを早期に発見するためには、いくつかの特徴的な症状を見逃さないことが大切です。ここで紹介する5つの症状に該当する場合は、すぐに耳鼻科で検査を受けることを強くおすすめします。

1. 声がかれる(嗄声)

風邪などによる一時的な声がれであれば自然に治ることが多いですが、2週間以上経過しても改善しない場合は要注意です。ガンが声帯に影響を与え、声がかれる症状が続くことがあります。特に「声門ガン」の初期段階では、嗄声が最初に現れる症状の一つです。

2. 首にしこり

咽頭ガンや喉頭ガンが進行すると、リンパ節に転移し、首にしこりができることがあります。特にしこりが1cm以上の大きさであったり、複数のしこりが感じられる場合、早期に耳鼻科での診察が必要です。

3. 耳のつまり

耳の詰まり感が長引く場合、それは咽頭ガンが原因である可能性があります。特に高齢者で原因不明の耳のつまりや中耳炎が続く場合は、上咽頭に腫瘍ができていないか確認することが重要です。

4. 痰に血が混じる

痰に少量の血が混じることは、のどに腫瘍ができているサインかもしれません。頻繁にこのような症状が見られる場合、耳鼻科でのファイバースコープ検査を受けることを検討してください。

5. 食べ物が通りにくい

固形物が飲み込みにくい、体重が減少していると感じた場合、ガンがかなり進行している可能性があります。こうした症状が現れた時点での早期受診が重要です。

咽頭ガンを予防するための方法3選

咽頭ガンのリスクを減らすために、以下の3つの予防法を取り入れることが有効です。

1. 禁煙

喫煙は咽頭ガンおよび喉頭ガンの主要なリスク因子です。禁煙することでガン発生のリスクを大幅に減少させることができます。

2. 節酒

飲酒もまた咽頭ガンのリスクを高める要因です。特にお酒が飲めない体質の人が無理に飲酒することで、リスクが70倍にもなるという研究結果もあります。適度な飲酒を心がけましょう。

3. 内視鏡検査

現在、咽頭ガンの効果的な検診方法は確立されていませんが、内視鏡検査で早期発見できる可能性があります。定期的な検診や胃カメラを受ける際に、咽頭部分もチェックしてもらうよう依頼することが早期発見の鍵となります。

まとめ

咽頭ガンは早期発見が難しいガンですが、今回ご紹介した症状に注意することで、少しでも早く異変に気づけるかもしれません。何か気になる症状がある場合は、ぜひ早めに耳鼻科を受診してください。

また、リスクが高いとされる喫煙や飲酒習慣を見直すことで、予防につながります。咽頭ガンや喉頭ガンに関する情報はまだまだ多くの方に知られていないため、ぜひこの機会にご自身の健康について考えてみてください。

この記事で、少しでも多くの方が咽頭ガンの早期発見と予防に役立てることを願っています。何かご相談があれば、名古屋はなまる耳鼻科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。