副鼻腔炎・後鼻漏を早く治すためのセルフケア3選
こんにちは、院長の佐藤です。今回は、副鼻腔炎後鼻漏を早く治すためのおすすめセルフケアを3つご紹介します。実は私自身も副鼻腔炎や後鼻漏に悩んでおり、その辛さはよく理解しています。手術を受けるほど重症だった私が、副鼻腔炎の効果的なセルフケア方法をお伝えします。またYouTubeで100万回以上再生されている動画でより詳しく解説してますので参考にしてください。
1. 鼻うがい
鼻うがいは、副鼻腔炎の症状を緩和するための非常に効果的な方法です。普通のうがいが喉を洗浄するのに対し、鼻うがいは鼻の中を洗浄します。これにより、鼻に付着した汚れや膿、ウイルス、細菌を直接洗い流すことができます。
- 鼻うがいの効果
なぜ鼻うがいが副鼻腔炎に効果的なのかというと、鼻の中を清潔に保つことができるからです。副鼻腔炎の症状が現れると、ドロッとした粘り気のある鼻水が出てきますが、これはウイルスや細菌と戦った自分の細胞たちの死骸や残骸です。これらを早く洗い流すことで、鼻の中を清潔に保ち、副鼻腔炎の症状を緩和することができます。
また、アレルギー性鼻炎の症状も改善されることがあり、これは副鼻腔炎の治りを早める要因となります。アレルギー性鼻炎があると、鼻の粘膜が腫れて通りが悪くなり、膿が外に出にくくなります。これが副鼻腔炎を悪化させる原因の一つです。鼻うがいをすることで、アレルギーの原因物質を洗い流し、症状を軽減させることができます。
- 鼻うがいの方法
鼻うがいをするには、まず鼻うがい器を用意します。市販の鼻うがい液を使うのが手軽でおすすめですが、自宅で作ることもできます。水道水を一度煮沸して冷ましたもの250mlに対して、塩2gを溶かして作ります。この液を鼻うがい器に入れて使用します。
具体的な方法は、鼻うがい液を片方の鼻に当てて、容器を押しながら「あー」と声を出して水を流します。顔は上げずに、引いたまま行います。反対側も同様に行い、片側2回ずつ、合計4回行います。これを朝起きた時や夕方外から帰ってきた時に行うと効果的です。
- 注意点
鼻うがいをする際にはいくつかの注意点があります。まず、真水を使わないことです。真水で鼻うがいをすると非常に痛く、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。必ず塩を溶かした生理食塩水を使用してください。また、鼻うがいは1日に2~3回が適量です。やりすぎると逆に鼻の粘膜を傷つけてしまうことがあります。
さらに、鼻うがいを行う際には、唾を飲み込んだり、勢いよく水を流したり、上を向いた状態で行ったりしないようにしてください。これらの行為は耳と鼻をつなぐ管に水が入って中耳炎の原因になることがあります。特に中耳炎を患っている人や子供は、鼻うがいを控えた方が良いでしょう。
2.入浴
次におすすめするのは入浴です。入浴中に鼻を温めることで、鼻の血流を改善し、鼻詰まりを緩和することができます。具体的には、40度から42度ぐらいのお湯に15分浸かるだけで効果があります。
- 入浴の効果
入浴によって鼻の血流が良くなると、鼻の奥がムズムズしてくることがあります。これは血流が改善されている証拠です。また、入浴中に鼻から息を吸って口から吐くことで、浴室に充満した蒸気を鼻から吸い込むことができ、鼻の加湿効果も得られます。これにより、鼻の中の汚れや膿を動かし、鼻の通りが良くなります。
さらに、蒸しタオルを使うと効果がアップします。お湯につけて軽く絞ったタオルを鼻にかけて、鼻から蒸気を吸い込むことで、加湿と保温の効果がさらに高まります。これにより、鼻の通りが一層良くなります。
- 入浴後のケア
点鼻薬を使用している方は入浴後に使用することが効果的です。点鼻薬は鼻が詰まっているときに使用しても、薬が奥まで届かないため、効果が薄れます。しかし、入浴で鼻の通りが良くなった後に点鼻薬を使用すると、薬が奥まで届きやすくなり、効果が高まります。
3.鼻のツボ押し
最後にご紹介するのは、鼻のツボ押しです。東洋医学では、鼻の症状に効果のあるツボがいくつかあります。これらのツボを押すことで、副鼻腔炎の症状を緩和することができます。
- ツボの紹介
まず、「迎香(げいこう)」というツボです。鼻の両側に位置し、鼻水の分泌を抑えて通りを良くする効果があります。また、嗅覚の不調を和らげる効果もあると言われています。次に「鼻通(びつう)」というツボです。こちらも鼻の両側に位置し、同様の効果があります。
手にあるツボも有効です。「合谷(ごうこく)」は親指と人差し指の間の谷間にあり、鼻の症状の他に目のかゆみや吸血にも効果があります。「太淵(たいえん)」は手首の親指側にあり、鼻の症状の他に咳や喉の痛みに効果があります。「少商(しょうしょう)」は親指の爪の根元外側にあり、鼻の症状の他に喉の痛みを和らげる効果があります。
- ツボの押し方
ツボを押す際は、約3秒間押してから離すという動作を3回繰り返します。強く押しすぎず、適度な力で圧をかけることがポイントです。また、痛みを感じる場合は、鼻の症状が悪化しているサインかもしれませんので、無理せず行いましょう。
まとめ
以上、副鼻腔炎後鼻漏を早く治すためのセルフケア3選をご紹介しました。
まとめると、1日に2回鼻うがいを行い、入浴中に蒸しタオルを使用して呼吸し、ツボを押すことが効果的です。これらのセルフケアはどれも簡単に取り入れることができる方法ばかりですので、ぜひ実践してみてください。