手足口病
手足口病とは?
手足口病は、手・足・口の中に水疱(水ぶくれ)ができる夏風邪です。5月〜9月が流行時期で主にに5歳以下の子どもが多く感染します。
目次
- 症状
- 原因
- 検査
- 治療
- 登園・登校
- 家庭で注意すること
手足口病の症状
- 手・足・口の中の水疱
- 口の中の痛み
- 発熱
主な症状としては、口の中や手のひら、足の裏、足の甲などに2~3mmの水疱性の発疹が出現し、発熱(約30%)が見られることがあります。また、口の中にできた水疱がつぶれた後にできる口内炎(口の中にできた潰瘍)がひどく、飲食がしづらくなり「脱水症状」を起こすこともあります。
手足口病の原因
主にコクサッキーウイルスA群やエンテロウイルス71(EV71)によって引き起こされる感染症です。手足口病にかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します。 (飛沫感染)また、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(糞口感染・接触感染)
手足口病の検査
手足口病は症状と特徴的な手足口の水疱性の発疹で診断するのが一般的です。
手足口病の治療
手足口病に対する特効薬はなく症状を緩和する対症療法が中心です。口内炎(口の中にできた潰瘍)に対して鎮痛解熱薬で痛みを和らげたりします。
登園・登校
手足口病は明確な出席停止期間はありません。
一般的には「発熱がなく、全身状態が安定、食欲もある」なら登園可能です。
家庭で注意すること
予防策としては、十分な手洗いと手指消毒が大切です。また、便からも感染するためおむつを交換した後などにはしっかりと手洗いをして下さい。また症状が治っても2〜4週間はウイルスが便から排出されるので注意しましょう。子どもの頃に手足口病になった事がある場合、免疫を持っているため、大人になってから発症する事は少ないですが手足口病のウイルスはコクサッキーウイルスA群・エンテロウイルス71型など、複数ある事から、感染した事のないタイプであれば大人でも手足口病を発症する可能性はあるので注意して下さい。