耳がかゆい
耳のかゆみとは?
耳のかゆみは、多くの人が一度は経験したことがある一般的な症状です。ただし、これが持続的になると辛いですよね。最近ではワイヤレスイヤホンの使用増加などにより耳のかゆみでお悩みの方が増えています。綿棒や指で耳をかくと一時的には痒みは治りますが、またさらにかゆくなりますし、かいた傷から感染を起こし外耳炎などを引き起こす場合もあります。そうなる前に耳鼻科に受診し適切な診断と治療を受けることが望ましいです。
目次
- 症状
- 原因
- 検査
- 治療
- 予防
- まとめ
耳のかゆみの症状
耳のかゆみの症状は人それぞれ異なりますが、一般的には外耳道と呼ばれる部分のかゆみを指すことが多いです。多くは過度な耳掃除などの物理的刺激で起こることが多いです。そしてかゆみを抑えようと耳をかく事で耳に傷をつけ、逆にさらなるかゆみを引き起こすという悪循環に陥る可能性があります。
耳のかゆみの原因
- 外的な原因
過度の耳掃除の習慣、水泳、補聴器、イヤホンなどの刺激が原因で起こります。
- 内的な原因
湿疹、外耳道炎、真菌感染、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの疾患が原因で起こります
耳のかゆみの検査
- 耳鏡検査
耳の状態を観察し、外耳道の炎症、腫れ、分泌物などの異常を確認します。
- 細菌検査
必要に応じて耳の細菌検査(耳垂れを綿棒で採取し原因菌を検査)が行われることもあります。
耳のかゆみの治療
- 耳を掻かない
まず何よりも重要なことは耳をかかないことです。耳をかくことにより外耳道が傷つきやすくなり、炎症・感染を引き起こしやすくなります。
- 薬物治療
かゆいが強い場合には薬物治療を行います。ステロイド薬、抗ヒスタミン薬などかゆみを抑える薬を使用したり、感染がある場合には抗菌薬、抗真菌薬などを使用することがあります。
- 耳洗浄
また耳垢が溜まっていたり、感染による耳垂れがある場合には耳をきれい掃除したり、生理食塩水で洗浄し、外耳道内を清潔に保ちます。
耳のかゆみの予防
- 耳掃除を控える
耳掃除のしすぎはよくありません。耳掃除のしすぎにより外耳道は傷つきやすくなり、かゆみを出現させやすくしてしまいます。「風呂上がりの耳かきが日課」という方は要注意です。
- イヤホンをしすぎない
最近ではテレワークの増加やワイヤレスイヤホンの発展によりイヤホンを長時間装着する人も多いです。イヤホンによる刺激がかゆみの原因となることがあります。耳の痒みが強い人は装着する時間を減らしましょう。
まとめ
耳のかゆみは、多くの原因が考えられるため、その原因に合わせた治療が必要です。自分自身で判断せず、専門の耳鼻科医に相談することをお勧めします。また、日常生活での適切な耳のケアが、耳のかゆみの予防につながります。